こんばんは、大隅です。
社内でちょっとした行き違いがあったので、先日社員に説明した出来事をお話します。
今年の1月、中古車販売が重なって、お客様に対し納期遅れがないように努めた。
ほとんどの社員が、残業や休日出勤をして頑張り、納期を守ってくれた。
私が納期を守ってあげて欲しいとお願いすると、自主的に社員が無理をしてくれたのである。
まあ、無理をするぐらい、いつも忙しければそれに越したことはないのだが。
ある意味、うれしい悲鳴である。
ただ、社員も生身の体なので、そう度々無理をさせる訳にはいかない。
「週40時間労働時間制」を遵守するという労基法に則った仕事をしなければいけないという義務もある。
だから有給休暇も消化しながら休日を増やし、午前午後の休憩時間も取ってもらいながら、
なかなか週40時間以内に収めるのはむつかしいことではあるのだが、なんとか実現しようとしているのである。
なのに、会社の指示でもないのに、休日に社員が仕事をすると意味がなくなる。
しかも、休みの日に社長の知らないところで、社員が仕事に来て、事故やけがなどが起こるとなると大変なことになる。
すべて社長の責任である。
「社員が勝手にやっていたので知らない」では済まされない。
なので、休日や残業をする時は理由を説明して、社長の許可を得ることと義務付けた。
先日用事があり、休みの日に私が会社に行くと1人の社員が出社している。
「事前に許可を得てから仕事をして下さい」とお願いし、通達したはずなのにと思いながらも、
まあせっかく自主的に仕事に来てくれているので、嫌なことを言うのをやめ、「ご苦労様、ありがとう」と声を掛けた。
私が2階の事務所に上がって仕事をしていると、しばらくしてその社員は私のところへ来て、
「お先に失礼します」と言って帰ろうとしたので、
再度、「ご苦労さんやったなあ。休みやのにごめんな。ありがとう」と声を掛けた。
会社のことを思って休みの日に仕事をしに来てくれる社員がいるということは、なんともうれしいことである。
しかし、まさかなあと思いながら彼のタイムカードを見ると、しっかり突いている。
休日出勤なので割増賃金発生である。
ボランティアで仕事をしてくれとは言わないが、自分の都合で社長の許可を得ず、
割増賃金で仕事をされるとなると話はまったく別である。
休みの日に出てきてくれるとうれしい。タイムカードを突かずに会社のために、
または普段の遅れを取り戻すために仕事をしてくれるともっとうれしい。
しかし、タイムカードを突いて割増賃金で仕事をされるとうれしくない。
「なんやあ~、突いてるんか。残念やなあ」 私の本音である。
しかも私がたまたま来たからわかったものの、この社員が1人だけで仕事をしていると、
社内でどういう状態(速度・密度)でどれだけの仕事をしていたのかを知るすべもないのである。
割増で払うので普段の倍ぐらいの仕事量をこなしてくれるのであればともかく、
休日に1人でいると、なかなかそうもできないものである。
1月はどうしても急ぎの仕事があり、そういう緊急時には休日出勤や時間外労働もやむを得ない。
その代わり会社としても割増で賃金を支給する。 そういうものである。
ましてや休日に加え深夜であれば1.5倍以上になる。
個人的にはありがたいことであっても、会社としては実際問題はである。
「休みの日に家にいても時間持て余すから、ちょっくらこづかい稼ぎに仕事に行ってくるわ」
では困るのである。
そういうことが黙認されると、他の社員も同じ様にする者も出てくるかも知れない。
そうなると、秩序や規律が乱れて大変なことになる。
この社員は認めるけど、あの社員は認めない。なんていうことは有り得ないのである。
割増賃金=会社が業務の状況や進行具合等により、社員に無理をお願いする代わりに支払う別(割増)報酬である。
そう私は捉えている。
そして何よりも私は、我社の社員に対し、「お金」のためではなく、「自分の責任・プライド」のために仕事をする社員であって欲しい。
大隅自動車の社員は全員、そういう気持ちや誇りを持った人間であると信じている。
ひいては、そういった社員の意識が、大隅品質・大隅プライドにつながるのである。